人と社会と地球のために Vol.1
三菱マテリアルグループは、「人と社会と地球のために」を企業理念として、 銅を中心とした非鉄金属素材や、付加価値の高い機能を持つ材料などを供給してきました。 そして、自然の恵みである資源や素材を大切に利用するとともに、 それらを再生・再利用することで、持続可能な社会への貢献も果たしています。 近年の環境意識の高まりによって、より一層注目を浴びる「サステナビリティ」。 このような社会全体で取り組むべき課題に対して、三菱マテリアルグループは どのように向き合い、どのような取り組みを進めているのか。 本誌の特集では、事業を通して持続可能な社会の構築を目指す 私たちの取り組みや、その姿を見た社外有識者からのメッセージをお伝えします。

限りある資源を未来へつなぐ
三菱マテリアルが目指す循環型社会
三菱マテリアルグループは、人々の豊かな暮らしのために、ものづくりを行っています。
そして、限りある資源をいかに大切に使うかを常に考え、循環型社会を実現するためにリサイクルにも力を入れています。
そして、限りある資源をいかに大切に使うかを常に考え、循環型社会を実現するためにリサイクルにも力を入れています。

つくる
付加価値の高い素材・製品の 提供に向けて
銅を中心とした非鉄金属素材や、長年培ってきた技術力を活かした付加価値の高い機能を持つ材料・製品を提供しています。これらはPC、スマートフォン、自動車、航空機、医療機器など、私たちの暮らしに欠かせないものに使用されています。
回収する
資源を循環させるために
大量生産・大量消費・大量廃棄による資源の枯渇、環境汚染は世界的な課題です。三菱マテリアル では、地球の限られた資源を大切にし、未来につなげるために幅広い分野でリサイクルを行っています。
再び資源にする
回収した廃棄物をリサイクルし、資源として再び活用することで、循環型社会の実現に貢献しています。
三菱マテリアルの素材・製品
海外から輸入する銅精鉱やE-Scrap(家電やパソコン、スマートフォン、ネットワーク機器の廃基板)などから金・銀・銅などの素材を製錬(製造)するほか、製錬で生み出した素材で作られる高品質・高性能な銅 製品や、半導体・エレクトロニクス分野で使用される電子材料、自動車や航空機のエンジンなどの加工で使用される超硬工具の製造などの事業を展開しています。
三菱マテリアルが取り組むリサイクル
金属を中心に培ってきた高度なリサイクル技術と幅広い事業経験を活かし、E-Scrapをはじめ、テレビ・冷蔵庫などの家電や自動車のリサイクル、さらには超硬工具に利用されるタングステンなどのリサイクルも行っています。
付加価値の高い素材・製品の 提供に向けて
銅を中心とした非鉄金属素材や、長年培ってきた技術力を活かした付加価値の高い機能を持つ材料・製品を提供しています。これらはPC、スマートフォン、自動車、航空機、医療機器など、私たちの暮らしに欠かせないものに使用されています。
回収する
資源を循環させるために
大量生産・大量消費・大量廃棄による資源の枯渇、環境汚染は世界的な課題です。三菱マテリアル では、地球の限られた資源を大切にし、未来につなげるために幅広い分野でリサイクルを行っています。
再び資源にする
回収した廃棄物をリサイクルし、資源として再び活用することで、循環型社会の実現に貢献しています。
三菱マテリアルの素材・製品
海外から輸入する銅精鉱やE-Scrap(家電やパソコン、スマートフォン、ネットワーク機器の廃基板)などから金・銀・銅などの素材を製錬(製造)するほか、製錬で生み出した素材で作られる高品質・高性能な銅 製品や、半導体・エレクトロニクス分野で使用される電子材料、自動車や航空機のエンジンなどの加工で使用される超硬工具の製造などの事業を展開しています。
三菱マテリアルが取り組むリサイクル
金属を中心に培ってきた高度なリサイクル技術と幅広い事業経験を活かし、E-Scrapをはじめ、テレビ・冷蔵庫などの家電や自動車のリサイクル、さらには超硬工具に利用されるタングステンなどのリサイクルも行っています。
三菱マテリアルが挑む~私たちの未来を守るために~
当社が取り組む課題は「持続的な開発目標(SDGs)」の達成にも貢献するものであり、 これにより社会的価値と経済的価値の両立による企業価値向上を実現していきます。
1. 人々の豊かな暮らしを支える
銅を中心とした非鉄金属素材や付加価値の高い機能を持つ材料・製品は、さまざまな場面で人々の暮らしに役立って います。当社グループはこれらを世の中に安定して供給する ことで、人々の豊かな暮らしを支えていきます。

直島製錬所 貴金属課
松崎 隆洋
銅を製錬した後に発生するスライムから、金、銀 といった貴金属を取り出す製錬工程を管理して います。貴金属を取り出す工程では、不純物を取り除く上で解明されていない課題もありますが、 製品の安定供給のためには品質確保が不可欠 ですので、操業の小さな変化も見逃さないこと を常に心掛けています。また現在は、スライムか ら貴金属をより効率的に回収するために、新た な取り組みを行っています。未来につながるこの 取り組みを、着実に進めていきます。

2. 持続可能な未来をつくる
限られた資源を大切に利用することは、持続可能な社会を 構築する上で必要不可欠です。当社グループでは、処理技術 の開発やリサイクル量・率の向上に努めるとともに、リサイク ル可能な製品の供給、さらにはリサイクル対象の開拓、広範 囲なネットワークの構築を進めていきます。

DX推進部 DX推進室
鈴木 裕樹
E-Scrapの取引における顧客向けサービス の向上を目指し、E-Scrapプラットフォーム 「MEX※」を構築しました。「MEX」を通じて、 E-Scrapビジネスの取引情報の可視化、顧客の 業務効率化を実現し、この取り組みをグローバ ルに浸透させていくことで、世界のリサイクル率 の向上に寄与していきます。今後もお客様の声 に耳を傾け、さらなるサービス強化を目指します。

3. 環境負荷軽減に貢献する
再生可能エネルギー事業を拡大し、環境負荷の少ないエネ ルギーを安定供給することで脱炭素社会の構築に貢献して いきます。また、各工場での省エネルギー活動を推進し、環 境負荷低減を考慮したものづくりを徹底していきます。

湯沢地熱株式会社
沼倉 達矢
山葵沢(わさびざわ)地熱発電所の安定操業・発電効率 の向上を目指し、日々業務を行っています。 地熱発電は地下のマグマの熱エネルギー を利用して発電する、CO₂排出量が少ない 発電方法の一つです。世界で脱炭素社会の 構築が求められているなか、地熱発電所の 操業を通じて貢献できていることに喜びを 感じています。

4. 自然との共生を目指す
当社グループでは、自然環境の保全のために資源の有効活 用とその再資源化に取り組んでいます。また国内に保有する 休廃止鉱山の適切な維持・管理を行っています。加えて、広 大な社有林の整備、環境に配慮した技術・製品の開発を積 極的に推進しています。

イノベーションセンター(小名浜支所)
今崎 那奈子
使用済みのリチウムイオンバッテリー(LiB)から コバルト、ニッケルなどの有価金属を分離精製する技術の開発に携わっています。LiBには希少な 金属や有害物質が含まれているため、適正処理を せずに廃棄すると、資源の枯渇や環境汚染につながります。他企業と共同で無害化と分離精製を両 立できるグリーンプロセスを開発することで、資源 循環型社会の実現と環境汚染防止に寄与します。
