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2024.04.08

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バイオセンサってどんな技術?

三菱マテリアルの技術は、さまざまな病気の診断にも活用できます。その一例が「湿式成膜技術」という強みを活かして開発中の「バイオセンサ」という製品。今回は「核酸」という物質や病原体を検出する、三菱マテリアルのバイオセンサの特徴をご紹介します。

ソザイに詳しい

Dr.マテリ

三菱マテリアルのラボで日々研究に勤しむ、
素材フリークな博士。​

薬液で薄い「膜」を作る 独自レシピが開発のカギ!

三菱マテリアルは、液体の薬を、板に塗ったり乾燥させたりすることで、クレープ生地のような薄い膜(機能性薄膜)を形成する「湿式成膜」という分野で、世界に誇る高い技術力とノウハウを持っています。簡単に言うと、この薬液で作る膜には核酸・病原体を検出できる力があり、この力を使って病気の診断ができる「バイオセンサ」を作ります。

複数の核酸を迅速に検出できるから...
感染症の早期診断で活躍!

新型コロナウイルス検査で有名なPCR 法は、一般的に1回の試験で1種類の核酸の有無や量を調べます。しかし、今回開発するバイオセンサならば、複数の核酸を短時間で検出できます。なぜなら、このバイオセンサは髪の毛の直径4本分と非常に小さいので、一つのチップに複数のセンサを並べることができ、それぞれが別のターゲットを同時に検出できるからです。これにより感染症を早期に診断できます。高熱が出た時も、早期に診断を確定させて投薬できれば、症状が重くならないうちに治療できます。
【こんなところに活かされます】
歯科健診時の疾患リスク検査に
バイオセンサを使えば、歯科健診時に口内の細菌を短時間で調べることが可能です。口内の細菌の中には、心臓病や糖尿病のリスクを高める可能性がある細菌もあります。これらを迅速に検査し、リスク情報や予防法を提供することで、セルフケア向上に役立てられる可能性が期待されます。

感染症の早期診断ができれば、抵抗力の低い子どもや高齢者のこれまで救えなかった命を、  救う可能性を高められるのじゃ