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2023.10.10

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近年、世界的な人口増加で食料の需要が高まり、肥料の需要も増加しています。肥料の原料には「硫酸」が使われています。硫酸は危険な印象を受けるかもしれませんが、実は植物を元気に成長させる大切な成分。食料の安定供給には欠かせません。
三菱マテリアルは硫酸の製造・供給を通して肥料の安定供給を支えています。始まりは1930年代のこと。銅製錬で発生する排ガスの無害化処理を行う際に、この副産物として硫酸の製造を開始しました。
現在、硫酸の主な製造方法の一つに石油由来の硫黄を使う「硫黄焙焼」があります。しかし脱炭素化の高まりによって、今後は硫黄焙焼による硫酸の製造・供給が減少する可能性があります。この不足分を補うため、銅製錬由来の硫酸に対する需要増加が見込まれます。そこで三菱マテリアルは、市場ニーズに応える硫酸の製造・供給で、農業の発展に貢献していきます。

肥料に使う成分として農産物の供給を支える「硫酸」

P I C K U P
濃 硫 酸

一般的に濃度90~100%の硫酸を濃硫酸といい、三菱マテリアルでは銅熔錬工場から発生するSO2ガスを回収して濃度98%の濃硫酸を生産している。肥料をはじめ、無機薬品、繊維などにも使用される。