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2023.04.06

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個の力が輝く職場はみんなの納得感の先にある

三田工場 製造部 製造第2ユニットシリコン精密加工品グループ
藤本 英之

生産性向上の鍵は「個の力が 最大限に発揮できる職場づくり」

スマートフォン、自動車、医療機器など、あら ゆるものがインターネットにつながるIoT時代。実は、そうしたIoT機器を製造する中で、三菱マテリアルの製品が幅広く利用されています。
また、それら製品の生みの親は、国内および世界31の国と地域の拠点で働く、三菱マテリアルの仲間たちです。
しかし昨今、人口減少による働き手不足や 世界情勢の混乱による原材料価格の高騰など、私たちを取り巻く事業環境はめまぐるしく変化しています。そうした中で、三菱マテリアルは「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、各製造拠点における「生産性の向上」に取り組んでいます。では、職場の生産性を高め るために私たちができることはなんでしょうか。私が三田工場で働いてきた15年の日々を思い返してみると、その鍵は「個の力が最大限に発揮できる職場づくり」にあると思います。

「なるほど!」という腹落ち感が次の行動の原動力

「その原因はなんだと思う?」。これは新人時代によく先輩から問いかけられた言葉で、大切な教訓としてずっと心に残っています。私は普通科高校出身ということもあり、製造の仕事について右も左も分からない状態で入社しました。そのため何か問題が起きても、ただ先輩の指示を仰ぐだけでした。でも、この言葉をきっかけに、報告する前にまずは自分で現状を確かめるようになりました。すると、仕事の流れが見えてきて、それまでよりも自発的に仕事に取り組めるようになったのです。
現在は7名の班員をまとめる班長の立場ですが、後輩から質問された時にはすぐに答えを教えるのではなく、先輩がしてくれたようにまずは問いかけ、それから一緒に答えを考えるようにしています。まずは自分で考えることが成長するための第一歩ですし、「なるほど!」という腹落ち感は次の行動の原動力になると思います。

重視したのは自分たちの手で仕事を 効率化しているという実感

当社は、2022年4月から各製造拠点におけるものづくり力の別格化の一環として「、生産性の向上」と「サプライチェーンの強化」に取り組んでいます。私は現在、半導体製造装置などに使われるシリコン部品を製造する工程のうち、原材料の加工工程を担当しており、自工程の生産性の向上に取り組んでいます。
そこでまず、班員の3名に日々の作業を実演してもらい、それを動画で撮影することで業務の見える化を行いました。その後、班員みんなで動画を観ながら、「この作業は2回目だから省けるね」「ここの清掃を怠ると機械の故障につながりかねないから注意してね」といった意見を出し合い、どこにボトルネックがあるのかを突き止めていきました。
その際に私が重視したのは、班員一人ひとりに「自分たちの手で日々の作業を効率化している」と実感してもらうこと。今までのやり方を変える中で、「昔からこのやり方でやってきたのに」といった声も少なからずありましたが、その一方で「迷いが解消されました」といった 声もあり、私自身とてもやりがいを感じました。
私はこの活動の中で、今後も人と人とのつなぎ役を担っていきます。そして、この活動の根幹でもある「、個の力が最大限に発揮できる職場をみんなの手でつくる」という文化を、次世代につないでいきたいです。

班員みんなの意見を大切にしています。

班員の意見をしっかり吸い上げられるよう、日頃から腹を割ったコミュニケーションを心がけています。