三菱マテリアルのある街を訪ねて 〜生野事業所編〜
世界中を旅する女性、あるこさんが三菱マテリアルグループの拠点がある街を訪ねます。

ナビゲーター
あるこさん
まち歩きと工場見学が趣味の女性:20代後半。
生野事業所編
今回は、休止鉱山の維持管理と錫製錬を長年担ってきた三菱マテリアル株式会社 生野事業所がある街をご紹介します。
兵庫県の北中部にある朝来市は、国内有数の歴史を誇る「鉱山のまち」。史跡 生野銀山や生野事業所の建物など、地域にはその歴史を感じられるスポットが数多くあります。

千年以上の歴史を持つ国内有数の大鉱山
史跡 生野銀山
史跡 生野銀山
生野銀山では1200年以上前から銀が産出されたと伝えられています。幕府直轄鉱山として栄え、産業の近代化を長年支えました。1973年に閉山し、現在は観光施設として人気を集めています。


かつて明治政府、皇室の財産であったため、その証として、門柱に「菊の御紋」が入っています。

当時の様子をマネキンたちが再現してくれています!
兵庫が誇る人気食材!
松葉ガニ・但馬牛
松葉ガニ・但馬牛
松葉ガニは、日本海に面した兵庫県但馬地域の特産品。冷めても甘みがあることが特徴です。但馬牛は赤身と脂の旨さのバランスが人気。国内ブランド牛のルーツとして知られています。

雲の上に浮かぶ「天空の城」
竹田城跡
竹田城跡
竹田城跡は、雲海に浮かぶ姿から「天空の城」として知られる山城遺跡です。標高は353.7m。室町時代に築かれたとされる城の建物自体はありませんが、当時の石垣はそのまま残っています。


昭和時代の雰囲気を楽しめる
銀谷祭り
銀谷祭り
生野銀山や、周辺にある古民家の町並みを散策して楽しめる、地元のお祭り。近年はコロナ禍の影響で、主にまち歩きを楽しむイベントとして形を変えています。レトロな服を着て歩く人も!

生野事業所へようこそ
生野事業所について
明治政府から三菱合資会社に売り渡された生野鉱山が発祥。生野事業所の事務所として利用されている旧混汞所は元々、鉱石から銀を取り出す工場として、明治初期に建設されました。レンガ造りの歴史的建造物であり、経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定。また2017年には日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の構成文化財の一つとなりました。
近代化産業遺産に認定!
旧混汞所
旧混汞所

休止鉱山の維持管理
鉱山から出る坑廃水には重金属が含まれ、生野事業所はこの水をきれいにするための処理を担っています。これからも鉱山周辺の自然環境を守り続けます。


地元の鉱山と共に長年歩み続けてきたんですね
錫製錬
産業界で発生する錫のスクラップを原料に、乾式製錬法によって粗錫を生産。その後、電解精製などにより高純度の錫に仕上げています。現在、錫製錬事業はグループ会社のマテリアルエコリファイン社が担っています。

事業所の周辺にはさまざまな産業遺産も
トロッコ軌道跡
トロッコ軌道跡
大正時代から使われていた電車軌道。当時は鉱山から駅までを結び、地元の産業の重要な役目を担っていました。

旧生野鉱山職員宿舎
「甲社宅」の通称で長年親しまれた鉱山職員の住宅が、朝来市旧生野鉱山職員宿舎として2010年に再生されました。


案内してくれた人
事務課 課長
杉谷 和明さん
2011年入社。2014年から生野事業所勤務。総務全般・安全衛生・環境などを担当。地元のイチ推しグルメは「生野高原レストラン カッセル」で食べる、但馬牛の料理。地元のおすすめは「生野銀山へいくろう祭」と「銀谷祭り」。