水素社会の実現のため私の挑戦は続く
イノベーションセンター
佐野 陽祐
佐野 陽祐
世界で加速する脱炭素化の取り組み
今、世界中で加速している脱炭素社会の実現に向けた取り組み。国内でも、政府が 2050年までにCO₂の排出量を実質ゼロにするという宣言があり、非常に注目度が高まっています。そのなかでも、水素をエネルギーとする水素社会の実現に向けた動きが広がっており、三菱マテリアルではその一翼を担うために、水素利用に関する研究開発にも力を入れています。
水素社会を実現するためには、大量の水素を効率良く製造しなければなりません。なかでも水を電気分解して水素をつくる「水電解」という製造方法が注目されています。私は、その水電解装置には欠かせない電極の開発に携わっています。当社の得意分野である粉末冶金法やめっき技術を用いて、特徴的な多孔質構造※を持つ電極を開発し、水電解技術の進化に取り組んでいます。
水素社会を実現するためには、大量の水素を効率良く製造しなければなりません。なかでも水を電気分解して水素をつくる「水電解」という製造方法が注目されています。私は、その水電解装置には欠かせない電極の開発に携わっています。当社の得意分野である粉末冶金法やめっき技術を用いて、特徴的な多孔質構造※を持つ電極を開発し、水電解技術の進化に取り組んでいます。
新しい分野への挑戦だからこそやりがいがある
研究開発力が優れている企業を選定していたなかで、事業が幅広く、かつ専門性の高い三菱マテリアルに惹かれて2016年に入社しました。その頃はちょうど脱炭素化に向けた水電解技術が重要であると明らかになりつつあり、入社当時の私は大学などから最先端の情報を収集しつつ、水電解技術の研究開発をスタートさせました。
三菱マテリアルは近年、積極的に新分野に挑戦しています。水電解技術の開発はまさに当社にとって新しい挑戦。脱炭素化に向けて水電解技術の重要性がますます高まってきているなかで、他社が真似できないような技術やユニークな製品を開発し、それを求められているタイミングで提供する。これが私に与えられた命題であり、金属材料の取り扱いに長けている当社にしかできないことだと思っています。
しかし、水素社会の実現となると一社だけでできるものではありません。私たち素材メーカーが抱える技術的な問題はもちろん、水素社会に適したインフラの整備や社会的受容性の問題など、乗り越えなければいけない課題は山積みです。そのため一技術者としてただ研究開発を行えばいいというわけではなく、自分が開発した製品が、社会にどのように貢献できるのかという目線、つまり出口戦略を練ることが非常に重要になります。当社内に閉じこもらず、社外の大学や他企業との協力体制を築きながら、当社の強みを活かした開発を進めています。大変なこともありますが、社内にとどまらない仕事ができること、そして自分の研究成果が社外に認められることが仕事をする上でのやりがいになっています。
三菱マテリアルは近年、積極的に新分野に挑戦しています。水電解技術の開発はまさに当社にとって新しい挑戦。脱炭素化に向けて水電解技術の重要性がますます高まってきているなかで、他社が真似できないような技術やユニークな製品を開発し、それを求められているタイミングで提供する。これが私に与えられた命題であり、金属材料の取り扱いに長けている当社にしかできないことだと思っています。
しかし、水素社会の実現となると一社だけでできるものではありません。私たち素材メーカーが抱える技術的な問題はもちろん、水素社会に適したインフラの整備や社会的受容性の問題など、乗り越えなければいけない課題は山積みです。そのため一技術者としてただ研究開発を行えばいいというわけではなく、自分が開発した製品が、社会にどのように貢献できるのかという目線、つまり出口戦略を練ることが非常に重要になります。当社内に閉じこもらず、社外の大学や他企業との協力体制を築きながら、当社の強みを活かした開発を進めています。大変なこともありますが、社内にとどまらない仕事ができること、そして自分の研究成果が社外に認められることが仕事をする上でのやりがいになっています。
脱炭素社会の構築に貢献するリーディングカンパニーを目指して
そんな私の挑戦を支えてくれているのが、三菱マテリアルの幅広い事業領域と、創業から150年以上にわたり培ってきた技術、そして企業風土です。当社は社会情勢に合わせた新しい分野にチャレンジさせてくれる雰囲気があり、例えば、業務以外のことにチャレンジできる「10%カルチャー」など、新しい技術を生み出すサポート体制があります。また若手の頃から主要なプロジェクトに主体的に関われることも大きな魅力です。こうした環境で、私自身も臆せず、いろいろな分野に挑戦することができています。
三菱マテリアルには金属材料を中心に脈々と受け継がれてきた技術や知見があります。それらを新しい分野に応用し、CO₂の排出量を減らす新しい技術を生み出すことが私の役割です。脱炭素社会に貢献するリーディングカンパニーを目指し、水素社会の実現に貢献できる製品の開発に全力を注いでいきます。
三菱マテリアルには金属材料を中心に脈々と受け継がれてきた技術や知見があります。それらを新しい分野に応用し、CO₂の排出量を減らす新しい技術を生み出すことが私の役割です。脱炭素社会に貢献するリーディングカンパニーを目指し、水素社会の実現に貢献できる製品の開発に全力を注いでいきます。


三菱マテリアルが培ってきた金属製造技術を活かして、多孔質構造をはじめとしたあらゆる形状の金属材種を開発している